2007年10月23日
押し葉の作成の仕方
以外に知らない押し葉の作成の過程を調べてみました。
標本を採集する。まず標本を採集しなければならない。小型の植物ならば植物体全体を採集する。樹木の場合には枝の一部を採集する。できるだけ枝、葉、花、果実などの重要な構造が多く含まれる部分を取るように心掛ける。これについては植物採集の項も参照されたい。
形を整える。標本はまず新聞紙に挟んで乾燥させる。それにあう大きさに切るなり折るなりしなければならない。新聞紙二つ折りが標準で、紙の大きさにすればいわゆるB4くらいである。これより大きい場合、途中で折り曲げて挟むか、切り分けて2つにする。
標本を新聞紙に挟む。標本を新聞紙の間に置き、はみ出さないようにする。新聞紙にデータを記入、あるいはデータを記入したラベルを同封する。
吸い取り紙を用意する。専用の吸い取り紙(新聞紙を使っても可)を標本を挟んだ新聞紙の上に乗せる。そのうえに新たに新聞紙を置き、そこに次の標本を挟む。こうして標本を挟んだ新聞紙と吸い取り紙を交互に積み重ねる。
重しを乗せる。積み重ねた標本の上に板を置き、その上に重しを乗せる。これはある程度重い方が良い。某大学の植物学教室では鉛の塊が用意してあるとの噂もある。
バネを使って押さえる方法もある。自転車のタイヤチューブを切り開いてバネの代用とする場合もある。
ものの本には重すぎると標本がつぶれるからよくないなどと書かれているが、信用しない方がいい。というのは、専門家ははなっから重しの標準重量を10kgとか20kgとかで考えているからである。
吸い取り紙を交換する。新聞紙の間の吸い取り紙を取りのけ、代わりに新しい吸い取り紙を入れて、再び積み上げて重しを乗せる。この交換は当初はまめに行った方が良く、当初は一日に二回交換し、それから日に一回、その後は隔日交換でも良いが、標本から湿気が感じられなくなるまで行う。完成までの期間は条件によって異なる。乾燥季候の場合や夏季の好天の時期には一週間でできてしまう。吸い取り紙を良く乾かせばなお早い。湿った気候などでは数週間かかる場合もある。また、植物によっても乾燥しやすさに差があるから、出来上がりの時期にも違いが出る。
なお、吸い取り紙交換の際に標本の形を整える。最初は植物に弾力があるので、押し込んでもはみ出したり、ねじれたりしがちであるが、少し押さえた後には水分が出て形を整えやすくなる。整える際の心掛けとしては、自然な形をあまり乱さないこと、その範囲で各部の形が分かりやすいように、各部が重ならないように配慮する。また、葉の裏の特徴を示すため、一部の葉を裏返しにするとよい。
標本が完全に乾燥すれば、それを台紙に貼り、台紙にラベルを貼る。植物を張り付けるには、白紙にアラビアゴムを塗ったものを細く切ってテープ状にして使うのが伝統的な方法である。木の枝のような太いものは糸で縫い付ける。バラバラになった種子などがある場合は、別に紙袋等に入れて添付する。ラベルには植物の種名、分類上の位置、採集年月日、場所、その環境、採集者などの標本として必要な情報を記入し、標準的には右下に貼る。また、標本番号をつける場合、同一個体からの標本には同じ番号をつける。
場合によっては表面をパラフィン紙で覆う、袋に入れる、あるいは防虫剤を塗るなどの保存のための措置を施し、保管のための箱に収める。
上記のような方法が伝統的な植物標本作製の手順である。しかし、乾燥の手順に非常に時間と手間がかかるのが難点である。吸い取り紙の交換しながら植物を見るのがよい勉強になるのではあるが、やはり時間を取られるのが痛い。そのために、現在ではさまざまな乾燥機が考案されている。たいていは手作りで、例えば以下のようなものであるが、布団乾燥機を使うこともある。
植物標本用の乾燥機。ファンと木製のダクトを組み合わせた手製のもの。植物標本を積み重ねて板に挟んで紐で縛ったものを立てた時にちょうどはまるような箱を作り、箱の中には電熱器、電熱線、白熱電球などの発熱体をセットする。植物標本の間には吸い取り紙の代わりに段ボール紙を挟む。こうして標本作ったの束を、段ボールの内部の穴が縦になるように立てて箱にセットすれば、熱せられた暖気が段ボールの中を通り抜け、この時に標本を乾燥させる。段ボールではなく、専用の波板や段ボール様の専用の板を用意する場合もある。
乾燥機を使った標本は注意しないと葉がよれよれになりやすく、見苦しくなる。しかし、標本の色が残りやすいという利点もある。なお、このように空気が通る段ボールを吸い取り紙代わりに挟んで、そうして固めた標本の束を自動車の上に積み上げ、適当に走ると良く乾燥するらしい。この方法で採集旅行の帰り道で標本を作ってしまう人の話を聞いたことがある。また、一部では段ボールではなく、それと同様の効果を持つ波板を金属やプラスチックで作って使っているところもある。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
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